特殊技術 磁束透過法

磁束透過法(MDKセンサ)の概要

磁束透過法は電磁誘導センサの一種です。センサコイルで発生させた交流磁界は、試験体を透過して再びセンサに戻ってきます。

試験体内外部にクラック・焼入れ・金属疲労・メッキ剥離など不均一相が存在する場合、透過する磁力線はこれらの影響を受けて変化し、センサに戻ります。

受信した磁力線によりセンサ巻線に発生する電圧の振幅・位相を分析することで、試験体の合否判定を行うことができます。

磁束透過法の特長

・非破壊で材料の内部情報が得られる
・比較的深部の情報が得られる(磁束密度が大きい)
・材料の変化と材料以外の変化の情報が得られる
・検査速度が速い ・連続測定が可能 ・表面形状の影響を受けにくい
・分解能が高い ・検査範囲が広い ・検査対象物に手を加える必要がない
・配管に対しては一方向からの走査により配管全周の測定が可能

磁束透過法の利用

・材料内部損傷・異物の検出が可能
・材料変質の検出が可能
・キズ、介在物、析出物、異物混入、溶接不良部、巣、割れ、メッキ剥離

磁束透過法による検出例

 


欠陥部裏側(180度)からセンサを手動で走査

配管外面減肉サンプル(150A-SGP)実験データ

保温材付き鋼管の欠陥検査

厚さ100mmの保温材の上から、鋼管部分にある欠陥の検査を行っています。保温材は約1mmの金属板で覆われていますが、測定したグラフから2点の欠陥が確認でき、センサが発する磁気が確実に鋼管まで及んでいることがわかります。


試験体状況

測定状況

測定グラフ